【Raspberry Pi OS 12】日本語入力をできるようにする方法(fcitx-mozc)

今までの旧Raspberry Pi では、初めから日本語入力ができて、
すぐに使えていました。
しかし、Raspberry Pi OS 12(Bookworm)では、
最初は英語入力しかできない設定になっています。
Raspberry Pi を買ってセットアップしたけど、「日本語が入力できない!」
と困ったことになります。
ここでは、軽くて使いやすい日本語入力システム fcitx-mozc を使って、
日本語入力できるようにする方法を紹介します。
一度設定すれば、ブラウザ、VSCode、ターミナルなど、
どこでも日本語が使えるようになります。
Raspberry Pi の言語設定を日本語にする
Raspberry Pi の言語設定を日本語にするすることから始めます。
OS全体を日本語表示に設定していきます。

メニューから 「Raspberry Piの設定」 を開きます。

①「Localization(ローカライゼーション)」タブを選択します。
②で Locale(ロケール設定) を選択します。
③言語:「ja(Japanese)」を選択します。
文字セット:「UTF-8」を選択します。
OKを押して再起動します。
これでメニューやアプリが日本語表示になります。
fcitx-mozc をインストールする
fcitx-mozc をインストールすると日本語の変換ができるようになります。
ターミナルを開いて、次のコマンドを入力します。
【fcitx-mozc インストールコマンド】
sudo apt update
sudo apt install fcitx fcitx-mozc -y
fcitx-mozc は、Google日本語入力をベースにした
変換精度の高い日本語入力システムです。
入力メソッドを fcitx に設定
Raspberry Pi OS では、インストールしただけでは日本語入力が使えません。
入力メソッドを切り替える設定が必要です。
以下を実行します。
im-config -n fcitx
設定を反映させるため、再起動します。
sudo reboot
fcitx 設定ツールで Mozc を有効化
再起動すると、画面右上に キーボードのアイコン が出ているはずです。

これが fcitx のアイコンです。
アイコンをクリック → 「設定」 を選択します。
Input Method タブで「+」ボタンを押す
検索欄に「Mozc」と入力
「Japanese – Mozc」を追加します。

「Japanese – Mozc」を追加すると上記の通りになります。
これで設定は完了です。
日本語入力の切り替え方
半角/全角キー(または Ctrl + Space)で英語 ↔ 日本語を切り替えができます。
日本語モードでスペースキーを押すと漢字変換
日本語フォント
日本語フォントも入れておく(文字化け防止)とよいです。
sudo apt install fonts-noto-cjk fonts-ipafont -y
これで、ウェブサイトやPDFもきれいに日本語表示されます。
まとめ
Raspberry Pi OS 12(Bookworm)では、デフォルト設定のままだと
日本語入力ができませんが、
fcitx-mozc を使えば軽快で使いやすい日本語環境がすぐに作れます。
今回紹介した手順は、一度設定してしまえばブラウザ、
VSCode、ターミナルなど、どのアプリでも日本語が使えるようになります。
さらに、日本語フォントを入れておくことで文字化けも防げ、
プログラミング、ネット検索が格段に快適になります。
まずは日本語入力環境を整えることから始めましょう。