Raspberry Pi 5 CPU冷却ファンを低温で動かす方法|静音&温度管理をカスタマイズ!

CPUの温度をもっと早く下げたい!
Raspberry Pi 5 を使っていると、
ヒートシンクが熱くて触れないぐらいなのに、
CPU冷却ファンがなかなか回らないことがあります。
CPUが高温になる前に、
早めにファンを回して低温でコントロールしたくなります。
この記事では、ファンが回り始める設定方法を紹介します。
設定ファイルを編集するだけで、
好きなタイミングでファンが動き出すようにできます!
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方法①:config.txt を編集して、冷却ファンが動き始める温度を変える方法
Raspberry Pi 5 で、CPU冷却ファンの回転タイミングをCPU温度で自由に
カスタマイズすることができます。
特に、高負荷の処理をする場合、
普段からCPU温度を一定以上に上がらないようにしたい時、
ファンを早く回り始めるように設定します。
起動時に読み込まれる設定ファイル「config.txt」を編集していきます。
ファンの動作温度を変更する設定方法
ファンの動作温度を変更していきます。
① ターミナルを開きます。
Raspberry Pi のデスクトップ画面で「ターミナル」を開きます。
② config.txt を開きます。
以下のコマンドを入力して、「config.txt」という設定ファイルを開きます。
【config.txtを編集するコマンド】
sudo nano /boot/firmware/config.txt

※「nano」はテキストを編集するコマンドです。
③ config.txtの内容を編集します。
たくさんのコードが書かれていますが、
ファイルの一番下に、次の3行を追加します。
【COPYして貼り付けできます】
# ファン制御(温度を下げて起動)
dtparam=fan_temp0=50000 # 50℃で低速回転開始
dtparam=fan_temp1=60000 # 60℃で中速(または停止しない)
dtparam=fan_temp2=65000 # 65℃で高速回転
一番下の行に、[all] があります。
[all] の下に追加します。

※ 単位は「ミリケルビン」なので、50,000 = 50℃になります。
ファンを回転したいCPU温度で、ファン速度を設定しましょう。
【解説】
・fan_temp0:ファンが最低速で回転を開始する温度
・fan_temp1:中速に移行する温度
・fan_temp2:最大回転数に移行する温度
④ ファイルを保存して閉じます。
キーボードの以下の操作で保存できます。
Ctrl + O(ファイルを保存)→ Enter(保存確定)
Ctrl + X(エディタを終了)
⑤ Raspberry Pi を再起動すると、設定した内容が反映されます。
ブラウザを回覧するなど、CPUに負荷をかけて温度上昇して
ファンが設定した温度で回転するかを確認しましょう。
回転したらOK!
まとめ
温度を下げて設定することで、
CPU温度が低くてもファンが動作するようになります。
どのくらいの温度にするのが適切かな?
ファン音が気にならないなら「fan_temp0=40000(40℃)」
くらいにするのもおすすめ。
常にファンを回したい場合は fan_temp0=30000(30℃)などにしてもOK。
【今回使用した冷却ファンはこちら】